同じパナマ産でも、ゲイシャほど名前が知られていない品種があります。パナマ カトゥアイとは、カトゥーラ種とムンドノーボ種を交配してブラジルで生まれた多収性品種「カトゥアイ」を、パナマで栽培したコーヒーのことです。ナチュラル精製によって、ストロベリーやチェリーのような赤い果実の甘さと、バランスの良い飲みやすさが生まれます。 品評会の常連であるゲイシャほどの派手さはありませんが、栽培のしやすさと安定した味わいで農園を足元から支える実力品種です。その実力と、ゲイシャとの違いを掘り下げます。
- カトゥアイは、カトゥーラ種とムンドノーボ種の交配から生まれた品種(品種名はブラジル由来)
- 樹がコンパクトで多収、風雨にも比較的強く、中南米で広く栽培されている実務派の品種
- パナマのカトゥアイはナチュラル精製で、ストロベリーやチェリーのような赤い果実の甘さが持ち味
- 同じパナマ産でも、希少なゲイシャとは「品種としての立ち位置」が異なる
- 89℃前後・中挽きのハンドドリップで、果実の甘さを活かすように淹れるのが定番
カトゥアイ品種とは
カトゥアイは、コーヒーの品種の名前です。ブラジルで、樹がコンパクトで多収な「カトゥーラ種」と、丈夫で収穫量の多い「ムンドノーボ種」を交配して生み出されました。耐風性があり実が落ちにくいため栽培しやすく、中南米を中心に世界各地の農園で広く栽培されている品種のひとつです。
パナマでもカトゥアイは栽培されている品種のひとつです。希少で高値がつくゲイシャとは対照的に、多収で栽培しやすいという品種特性のとおり、収穫量を安定させやすいのが特徴です。品種は、コーヒーの浅煎りと深煎りの違いとはで触れた焙煎度とは別の軸として、味の個性に影響します。
味わいの特徴
パナマ カトゥアイの持ち味は、ストロベリーやチェリーのような赤い果実の甘さと、バランスの良い飲みやすさです。
- ストロベリーやチェリーを思わせる赤い果実の甘さ
- 酸味は穏やかで、甘みがしっかり感じられる
- 苦味は控えめで、重すぎないほどよいボディ
- 全体として、クセの少ない飲みやすい仕上がり
この甘さを支えているのがナチュラル(乾燥式)精製です。収穫したチェリーを果肉つきのまま乾燥させることで、果実由来の糖分や風味がじっくり豆に移り、果実味の強い甘さが生まれます。
ゲイシャとの違いは?
パナマのコーヒーといえば、品評会やオークションで話題になるゲイシャを思い浮かべる方も多いはずです。同じパナマ産でも、カトゥアイとゲイシャは品種としての立ち位置が大きく異なります。
- ゲイシャ:栽培が難しく収穫量が少ない希少品種。ジャスミンや紅茶のような突出した華やかな香りで高値がつく
- カトゥアイ:樹がコンパクトで多収、栽培しやすい実務派の品種。安定した収穫量を背景に、果実味のある甘さとバランスの良い味わいを楽しめる
どちらが優れているというより、「希少性と華やかさを楽しむ一杯」か「日常的に楽しみやすいバランスの良い一杯」かという、個性の方向性の違いとして捉えるとわかりやすいです。カトゥアイのようなスペシャルティグレードの豆は、スペシャルティコーヒーとはで触れた品質基準を満たしたうえで、手に取りやすさも兼ね備えているのが魅力です。
おいしい淹れ方のコツ
赤い果実の甘さとバランスの良さ、どちらも引き出すように淹れるのがポイントです。
1. 湯温は89℃前後、やや低めに
果実の甘さを活かすため、89℃前後とやや控えめな湯温がおすすめです。湯温が高すぎると、甘さより先に渋みが出やすくなります。
2. 中挽き・比率は1:15
中挽きを目安に、1:15ほどの比率で淹れます。コーヒーの黄金比とはで解説した比率の考え方も参考にしてください。
3. 蒸らしは30秒、2分45秒ほどで仕上げる
粉に少量のお湯を注いで30秒ほど蒸らしたあと、2分45秒ほどかけて抽出すると、果実の甘さとバランスの良さがすっと引き出されます。
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- ゲイシャのような華やかさよりも、日常的に楽しめるバランスの良さを探している
- ストロベリーやチェリーのような赤い果実の甘さが好き
- 希少品種でなくても、スペシャルティグレードの安定したおいしさを楽しみたい
こうした「赤い果実・甘み・バランス」が好みの方は、BrewMatchの診断でも近い結果が出るかもしれません。好みの傾向を知っておくと、次に試す豆を選ぶときの手がかりになります。
よくある質問
パナマ カトゥアイはどんな味ですか?
ストロベリーやチェリーのような赤い果実の甘さと、バランスの良い飲みやすさが特徴です。酸味は穏やかで、苦味も控えめです。
カトゥアイとゲイシャはどう違いますか?
ゲイシャは栽培が難しく収穫量が少ない希少品種で、華やかな香りが評価され高値がつきます。カトゥアイは樹がコンパクトで多収な実務派の品種で、安定した収穫量を背景に、果実味のある甘さとバランスの良い味わいを楽しめます。
カトゥアイはどんな品種ですか?
ブラジルで、カトゥーラ種とムンドノーボ種を交配して生まれた品種です。耐風性があり実が落ちにくく、多収で栽培しやすいことから中南米を中心に広く栽培されています。
パナマ カトゥアイのおすすめの淹れ方は?
89℃前後のやや低めの湯温で、中挽きの豆を1:15ほどの比率で淹れるのがおすすめです。30秒ほど蒸らしたあと、2分45秒ほどかけて抽出すると果実の甘さが引き出されます。
パナマ カトゥアイはどんな精製方法ですか?
ナチュラル(乾燥式)で精製されています。収穫したチェリーを果肉つきのまま乾燥させるため、果実由来の糖分や風味が豆に移り、果実味の強い甘さが生まれます。