**カリタウェーブとは、平らな底に3つの小さな穴を持つ「フラットボトム」のドリッパーで、波型(ウェーブ)に加工された専用フィルターを使うのが特徴です。**円すい形のV60に比べて注ぎ方による味のブレが出にくく、初心者でも安定した一杯を淹れやすいのが魅力。この記事では基本の淹れ方と、V60との違いをやさしく解説します。
- 底が平らな「フラットボトム」形状で、注ぎ方による抽出のブレが少ない
- 波型のウェーブフィルターがドリッパーの内側と密着しすぎず、安定した抽出を助ける
- V60(円すい形・1つの大きな穴)より技術が要らず、毎回同じ味を再現しやすい
- 黄金比は豆1:湯15〜16(例:豆15gに湯225〜240ml)
- 湯温は88〜92℃、蒸らしは30秒が目安
カリタウェーブとは?
カリタウェーブは、コーヒー器具メーカーのカリタが展開するドリッパーシリーズで、最大の特徴は底面が平らな「フラットボトム」形状にあります。底には3つの小さな穴が並び、専用のウェーブフィルターは側面が波型に加工されています。
この波型のひだが、フィルターとドリッパーの内壁との間にすき間を作り、フィルターが壁に張りつくのを防ぎます。そのため、お湯がどこか一箇所に偏って流れ落ちる「チャネリング」が起きにくく、粉全体に均一にお湯が行き渡りやすいのが特徴です。
V60との違い
ハリオV60は円すい形で底に大きな穴が1つあり、注ぐ湯量やスピード、注ぎ方によって抽出時間や味が変わりやすい器具です。そのぶん、注ぎ方を工夫すれば酸味や香りを際立たせるなど、淹れ手の技術で味を作り込みやすいという魅力があります。
一方カリタウェーブは、フラットボトムと小さな穴のおかげでお湯がゆっくり均一に落ちるため、注ぎ方が多少ラフでも味がブレにくいのが特徴です。「毎回同じ味を安定して再現したい」「ハンドドリップを始めたばかりで技術に自信がない」という方には、カリタウェーブのほうが扱いやすいでしょう。カフェで同じ味を何杯も淹れ分けたい場合にも向いています。
用意するもの
- カリタウェーブドリッパー(155や185などサイズあり)と専用のウェーブフィルター
- コーヒー豆(1杯あたり約15g)とお湯(約225〜240ml)
- サーバーまたはカップ、あればスケール(はかり)とタイマー
挽き目は中細挽きが基本です。V60と同じ挽き目の目安で始めて問題ありません。
基本の淹れ方(1杯・約15g)
- 1ウェーブフィルターをセットする
波型に折り目をつけながらフィルターをドリッパーにセットし、お湯を回しかけて紙の匂いを流す。サーバーにたまった湯は捨て、ドリッパーとサーバーを温めておく。
- 2粉を入れてならす
中細挽きの粉を約15g入れ、ドリッパーを軽くゆすって表面を平らにする。
- 3蒸らす(30秒)
粉全体が湿る程度(約30〜45ml)のお湯を中心から注ぎ、30秒ほど待つ。粉がふくらめば新鮮な証拠。
- 42〜3回に分けて注ぐ
中心から円を描くように注ぐ。フラットボトムなのでV60ほど神経質にならなくてよく、湯面が下がりきる前に次を注ぎ、合計225〜240mlまで入れる。
- 5落としきる
お湯が落ちきったらドリッパーを外す。全体で2分30秒〜3分が目安。
おいしく淹れる3つのコツ
1. フィルターの波型をしっかり密着させない
ウェーブフィルターはドリッパーの壁にぴったり貼りつけず、波型のひだを活かしたまま粉を入れるのがポイントです。すき間があることで安定した抽出につながります。
2. 蒸らしをていねいに
V60と同様、最初の30秒でガスを抜くと、その後のお湯が均一にしみ込み、味が安定します。フラットボトムでもここは共通の重要ポイントです。
3. 注ぎ方に神経質になりすぎない
カリタウェーブの強みは「多少注ぎ方がブレても味が安定しやすい」ことです。慣れないうちはこの特性を活かして、まずは分量と湯温を守ることに集中しましょう。
味の調整
- 濃い/苦い → 挽き目を粗く、湯温を下げる、湯量を増やす
- 薄い/物足りない → 挽き目を細かく、湯量を減らす
まずは豆選びから、という方は、好みの味を診断してみるのが近道です。手元にある市販の豆でも、BrewMatchがぴったりの淹れ方を提案します。
よくある質問
カリタウェーブとV60、初心者にはどちらがおすすめですか?
初心者にはカリタウェーブがおすすめです。フラットボトム形状と波型フィルターのおかげで注ぎ方による味のブレが出にくく、安定した一杯を再現しやすいためです。V60は注ぎ方で味を作り込みやすい反面、技術による差が出やすい器具です。
カリタウェーブの湯温や黄金比の目安は?
湯温は88〜92℃、黄金比は豆1に対して湯15〜16が目安です。たとえば豆15gなら湯225〜240mlになります。
ウェーブフィルターと普通の円すい型フィルターは何が違いますか?
ウェーブフィルターは側面が波型に加工されており、ドリッパーの内壁に張りつきにくい構造です。フィルターと壁の間にすき間ができることで、お湯が偏らず均一に落ちやすくなります。
カリタウェーブの蒸らし時間はどれくらいですか?
30秒程度が目安です。粉全体が湿る程度のお湯を注ぎ、ガスを抜いてから本抽出に入ると、味が安定しやすくなります。
コーヒーが薄い/濃いときはどうすればいいですか?
薄いときは挽き目を細かくするか湯量を減らし、濃い・苦いときは挽き目を粗くするか湯温を下げて湯量を増やします。少しずつ調整するのがコツです。